「これから住む予定のマンションで光回線の工事ができないと言われた」
「光回線が使えないマンションでインターネットを使う方法を知りたい」
と思っていませんか?
今は、オンライン授業やテレワーク、趣味まで、あらゆる場面でインターネットが欠かせない時代です。
そのため、ネットが使えないと、日常生活に不便を感じる場面が多いと思います。
そこで今回は、マンションで光回線の工事ができない理由と対処法、光回線の工事ができない場合のおすすめ回線を紹介します。
ぜひ、参考にしていただけると嬉しいです。
光回線の工事ができない理由5選

光回線の工事ができない理由は、以下の3つです。
これらの問題はそれぞれ単独で起こる場合もあれば、複合的に起こる場合もあります。
①マンションの設備(建物内部の構造・配管・設備に原因)
光回線をマンションで引けない理由として最も多いのが、建物内部の構造や配管、設備に問題があるケースです。
具体的には、以下のような理由があります。
- 建物の構造が光ファイバーに対応していない(電話線のみのマンション)
- マンションの内部の配管が老朽化・詰まっている
- マンション共有設備(MDF室)に空きポートがない
電話線しか通っていないマンションでは、光ファイバーが共有部までしか敷設されておらず、室内まで引き込むための追加工事が難しいことがあるんです。
また、配管の状態や共有設備(MDF室)の空き状況によっても、光回線が導入できないケースがあります。
以下の記事では、電話線しかないマンションでインターネットを使う方法を紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
②管理会社やオーナーの許可が下りない
大家さんや管理会社の許可が下りないのも、光回線の工事ができない理由としてよくあるケースです。
主な理由は、以下のとおり。
- 外壁への穴あけやビス止めで、建物にキズが付くと懸念される
- 工事中の騒音が、他の居住者の迷惑になると判断される
- マンションに既存のインターネット設備があり、不要とみなされる
多くの場合、「光回線工事=大がかりで建物を傷つける作業」という誤解から、許可が下りていません。
実際の光回線工事は、穴あけが不要なケースも多く、作業時間も短時間で終わることがほとんどです。
そのため、工事内容を正しく説明すれば、許可がもらえるケースもあります。
「どう伝えればいいか分からない」という方は、以下のテンプレートを使って管理会社・大家さんに相談してみてくださいね。
壁への大きな穴あけやビス止めが必要ない場合のテンプレート
お世話になっております。
現在、〇〇号室に入居しております〇〇と申します。
このたび、自宅でインターネット回線を利用するため、光回線の工事についてご相談させていただきたくご連絡いたしました。
工事内容としては、
・建物共用部から室内への配線工事
・室内に「光コンセント」と呼ばれる光回線の差込口を設置
といった内容を予定しております。
壁への穴あけや建物構造に影響する工事はなく、退去時には原状回復が可能な工事内容となっております。
お手数をおかけいたしますが、上記工事についてご許可をいただけますでしょうか。
ご確認のほど、何卒よろしくお願いいたします。
壁への大きな穴あけやビス止めが必要な場合のテンプレート
お世話になっております。
現在、〇〇号室に入居しております〇〇と申します。
このたび、自宅でインターネット回線を利用するため、光回線工事の実施についてご相談させていただきたくご連絡いたしました。
工事内容として、
・配線の都合上、室内壁への小規模な穴あけ
・光コンセント等の設置に伴うビス止め
が発生する可能性がございます。
なお、工事内容はいずれも建物の構造部分に影響が出ない範囲での一般的な施工を予定しております。
工事後や退去時には、必要に応じて原状回復(補修等)を行いますので、建物への影響についてはご安心いただければと思います。
工事は通信事業者指定の業者が、建物や他の入居者様に配慮しながら実施いたします。
上記内容につきまして、工事の実施についてご許可をいただけますでしょうか。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。
壁への大きな穴あけやビス止めが必要か分からない場合のテンプレート
お世話になっております。
〇〇号室に入居しております〇〇と申します。
このたび、自宅でインターネット回線を利用するため、光回線工事について事前にご相談させていただきたくご連絡いたしました。
現時点では、既存の配管や設備を利用した工事を想定しており、壁への穴あけやビス止めを行わない形での施工が可能かどうかを、まずは確認していただく予定です。
なお、工事当日の確認の結果、やむを得ず穴あけやビス止めが必要と判断された場合には、その時点で工事を中止し、
改めてご相談させていただくことも可能とうかがっております。
事前のご許可なく、穴あけやビス止めを行うことはございませんので、その点についてはご安心いただければと思います。
工事は通信事業者指定の業者が行い、建物や他の入居者様へ配慮しながら実施される予定です。
上記内容につきまして、ご確認いただけましたら幸いです。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。
③光回線の提供エリア外
光回線は、回線設備が整っている地域でのみ利用できるサービスです。
そのため、フレッツ光の回線設備が未整備のエリアでは、フレッツ光や光コラボは利用できません。
ただし、日本全体で見ると光回線の整備率は99.72%と高く、多くの人はエリア外を心配する必要はありません。あくまで「例外的に使えない地域がある」という位置づけです。
もしフレッツ光がエリア外だった場合でも、以下の手段を選ぶことで、インターネット環境を整えることは可能です。
- フレッツ光とは別の独自回線を使った光回線
- 工事不要で使えるホームルーターやポケット型WiFi
以下の記事では、フレッツ光の設備を使わない光回線を紹介しています。エリア外だった場合の選択肢として、参考にしてみてくださいね。
④マンションの周辺環境(立地)が原因で光ファイバーを引き込めない
建物の周辺環境が原因で光ファイバーケーブルを引き込めない場合もあります。
具体的には以下のとおり。
- 近くに光ケーブルを引くための電柱がない
- 引き込みルートが川や、他人の私有地を横切る必要があるルートであること
- 建物が高階層で、光ケーブルの引き込みが困難
上記の場合は、物理的に光ファイバーを引き込むことができないため、管理会社や大家さんの許可があっても光回線の導入は難しくなります。
このようなケースでは、引き込みルートそのものが物理的に確保できないため、工事方法を変えたり管理会社と交渉したりしても解決できません。
そのため、別のインターネット回線を選ぶ必要があります↓↓
- 建物まで光回線を引き込まずに使えるホームルーター
- 持ち運び可能で工事不要のポケット型WiFi
周辺環境が原因の場合、フレッツ光の提供エリア外とは違い、別の設備の光回線に切り替えても状況が変わらない可能性が高いです。
無理に光回線にこだわらず、最初から工事不要の回線を選んだほうがスムーズにネット環境を整えられますよ。
光回線の工事ができない時の対処法4選

ホームルーターやポケット型WiFiを利用する
光回線の工事ができない場合の対処法の1つ目は、ホームルーターやポケット型WiFiを利用することです。
ホームルーターやポケット型WiFiは、光回線のように光ファイバーケーブルを使った通信方法ではなく、スマホのように無線で通信する方法を使っています。
そのため、建物の設備に関係なく、端末をコンセントに挿す、あるいは充電して電源を入れるだけでインターネットが利用できるというわけです。
ホームルーターやポケット型WiFiのおすすめは、以下の記事でくわしく説明しているので参考にしてみてくださいね。
ケーブルテレビ回線を利用する
回線の工事ができない場合の対処法の2つ目は、ケーブルテレビ回線を利用することです。
ケーブルテレビはもともと電波が届きにくい地形・地域に住んでいる人達へテレビを提供するために始まったサービスで、そのテレビケーブル線を使って通信しています。
そのため、地形が原因で光ファイバーケーブルを通せなかった地域でも、ケーブルテレビならインターネットを繋げられる可能性があります。
以下の記事ではケーブルテレビのインターネットについてくわしく説明しています。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
フレッツ光の設備を使っていない光回線を利用する
光回線の工事ができない場合の対処法3つ目は、フレッツ光の設備を使っていない光回線を利用することです。
ドコモ光やソフトバンク光などの光コラボは、フレッツ光回線を卸売りしたサービスのため、提供エリアはフレッツ光と全く同じです。
そのため、フレッツ光がエリア外の場合は、光コラボも同様に利用できません。
しかし、フレッツ光とは異なる回線を使っている光回線であれば、提供エリアが別に設定されているので、利用できる可能性があります↓↓
- NURO光
- auひかり
- 電力系回線(コミュファ光・eo光・メガ・エッグ・ピカラ光・BBIQ)
以下の記事でエリア判定ができるサイトをまとめているので、自分のエリアで利用できるかどうかを確認してみてくださいね。
光回線の工事ができない場合のおすすめ回線

| ホームルーター | ポケット型WiFi | ケーブルテレビ | |
|---|---|---|---|
![]() | ![]() | ![]() | |
| 月額料金 | 3,300~5,500円前後 | 2,200~5,500円前後 | 5,500円前後 |
| 速度 | 速い | まあまあ速い | 遅い |
| 屋外での使用 | × | 〇 | × |
| おすすめのホームルーターを見る>> | おすすめのポケット型WiFiを見る>> | おすすめのケーブルテレビを見る>> |
ホームルーターのおすすめ

ドコモhome5gはNTTドコモが提供している、工事なしでコンセントに挿すだけでネットが利用できるホームルーターです。
無線で電波を飛ばして通信する仕組みなので、光回線の設備が整っていないマンションや光回線を使えない地域でも簡単に使い始められます。
実際にhome5gを利用している人の速度を計測しているサイト「みんなのネット回線速度」での平均速度は、199.41Mbps。
ホームルーターの中では、速さはトップクラスです。
光回線並みの高速通信を無制限で使えるので、メールや電話、サイト閲覧、動画視聴なども快適に行えますよ。
| ドコモhome5g | |
|---|---|
| 月額料金 | 5,280円 |
| 事務手数料 | 4,950円 |
| 端末代金 | 73,260円(1,538円+1,526円×47ヶ月) →月々サポートで実質無料 |
| キャッシュバック | 20,000円 ※Amazonギフト券 |
| 回線速度 | 最大4.2Gbps |
| データ通信量 | 無制限 |
| 契約期間・解約金 | なし |
ドコモのスマホとhome5gを合わせて使えば、毎月スマホ代が550~1,210円割引になります。
また、代理店「GMOとくとくBB」から申し込むことで、20,000円分のAmazonギフト券がもらえますよ。
注意点としては、端末代金に割引が入る47ヶ月の間に解約してしまうと、端末代金の残債が発生してしまいます。
そのため、「短期で利用したい」「とりあえず、次のインターネットまでのつなぎとして利用したい」という人には向いていません。
home5gについては以下の記事でくわしく解説しているので、気になった方は確認してみてくださいね。
ポケット型WiFiのおすすめ

ポケット型WiFiも、開通工事不要で手軽に申し込めて、端末が届いたその日からネットが使えます。
光回線と比べると通信速度は控えめですが、YouTubeなどの動画視聴やWeb閲覧といった一般的な使い方であれば問題なく利用できます。
そのため、インターネットをヘビーに使わない方であれば、通信費を抑えられる点からもおすすめです。
ポケット型WiFiは色々種類がありますが、中でもおすすめなのが「モンスターモバイル」です。
モンスターモバイルは100GB利用しても2,948円です。光回線やホームルーターは月額4,000円程するので約1,000円程安く利用できる計算になります。
| 2年契約プラン | 縛りなしプラン | ||
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 20GB/月 | 1~6ヶ月目:1,650円 7ヶ月目~:1,980円 | 2,640円 |
| 50GB/月 | 1~6ヶ月目:2,200円 7ヶ月目~:2,530円 | 3,190円 | |
| 100GB/月 | 2,948円 | 3,938円 | |
| 事務手数料 | 3,300円 | ||
| 端末代金 | 0円 | ||
| 最大通信速度 | 下り:150Mbps/上り:50Mbps | ||
| 回線 | ドコモ、au、ソフトバンク | ||
| 契約期間 | 2年(自動更新なし) | なし | |
| 解約金 | 1~2年目:月額料金の1か月分 3年目以降~:0円 | なし | |
モンスターモバイルの特長は、月額1,980円~と安い料金設定で、2年契約をする・しないの好きな方で契約できます。
また、プランもデータ容量に応じて2プラン・3種類から選べ、容量が足りなくなったらすぐチャージできるので、その時にあった使い方ができるのもメリットですね。
ケーブルテレビ回線のおすすめ

基本的にケーブルテレビのインターネット料金はやや割高ですが、J:COMは安めになっています。
また、ケーブルテレビのインターネットの中でも大手の会社なので、訪問サポートなどの手厚いサービスが受けられるのもメリットです。
| 戸建てタイプ | マンションタイプ | |
|---|---|---|
| 回線速度 | 1Gbps | |
| 月額料金 | ~6ヶ月目:3,333円 7ヶ月目~:5,610円 | ~3ヶ月目:0円 4ヶ月目~:5,280円 |
| 事務手数料 | 3,300円 ※九州・山口エリアは3,080円 |
|
| 工事費 | → 新規加入で工事費実質無料 | → 新規加入で工事費実質無料 |
| 契約期間 | 2年 | 2年 |
| 解約金 | 5,610円 +撤去工事費用10,780円(自分で撤去する場合は0円) | 5,280円 +撤去工事費用10,780円(自分で撤去する場合は0円) |
| 提供エリア | 北海道・宮城県・東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・群馬県・大阪府・兵庫県・京都府・和歌山県・福岡県・熊本県の一部エリア | |
上記は「J:COM NET 光 1ギガコース」というプランで、マンションタイプは3ヶ月間は月額0円で利用できます。
また、工事費は分割払いとなりますが、毎月の割引で相殺されるため、24ヶ月使い続ければ実質的な自己負担はありません。
さらに、今申し込むと、マンションタイプは10,000円のキャッシュバックももらえますよ。
よくある質問
工事日当日に工事ができないと言われました。
工事日当日に「工事ができない」と言われる原因は、工事前に把握できていなかった建物構造や管理会社の許可不足、立ち会い条件の不備など、利用者側・建物側の事情によるものがほとんどです。
また、工事前に共用部(MDF室)のカギを空けるのを大家・管理会社に伝え忘れてしまって工事ができないという場合もあります。
そのため、工事前にMDF室のカギを空けてもらうことを忘れずにお願いしましょう。
光回線の工事ができない場合、解約が必要ですか?
光回線を申し込んでいて、工事前や直前に工事ができないと分かった場合、その時点で自動キャンセルになることが多いです。
そのため、お客側で解約手続きをする必要はありません。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回の内容をまとめると以下のとおりです。
- マンションで工事ができない理由は建物の設備に問題があることが多い
- 工事ができない場合、ホームルーターやポケット型WiFiの無線通信のインターネットが代わりに利用できる
- 当日に工事ができないと言われる場合もある
インターネットは光回線だけではありません。
そのため、マンションで光回線の工事ができないと言われてしまっても、工事不要ですぐ使える別のネット回線があります。
今回挙げたインターネットから、自分に合ったものを選んでいただければ幸いです。
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